予防接種
子供たちに必要なワクチンについての情報です。
ここに書かれているワクチンは、先進国では公費で接種が行われてるのが普通です。日本は先進国と思っている方が多いと思いますが、ワクチンに関しては非常におくれていて、アジアでは北朝鮮と並んで最もワクチン接種がおくれている国といわれています。時々おたふくかぜや水ぼうそうはかからせたほうが良いというような話を聞きますが、大きな間違いです。水ぼうそうは大きな水疱の痕は成人になっても瘢痕として残ってしまいますし、生まれた後耳が聞こえなくなる最も代表的な病気がおたふくかぜです。後悔しないためにも接種しておく事をお勧めします。たとえ接種後かかったとしても軽く済んでしまうのが普通です。なお完全な免疫を付けるため麻疹風疹ワクチンが2回接種するようになりましたが、水痘・おたふくかぜも2回接種できれば理想的です。
- Hibワクチン
- 乳幼児の重症感染症である細菌性髄膜炎を起こす原因菌として一番頻度が高いのがb型インフルエンザ菌、略してHib(ヒブ)です。
- (毎年冬に流行するインフルエンザとは全く別のものです)
- Hibによる髄膜炎は,5歳未満特に生後3カ月から2歳までの乳幼児がかかりやすいので注意が必要です.日本の年間患者数は少なくとも600人と報告されており,5歳になるまでに2000人に1人の乳幼児がHib髄膜炎にかかります.Hib髄膜炎にかかると,治療を受けても約5%(年間約30人)の乳幼児が死亡し,約25%(年間150人)に発育障害(知能障害など)や聴力障害,てんかんなどの後遺症が残ります.
- ヒブワクチンの標準的接種スケジュールは,初回免疫として生後2カ月から7カ月になるまでに接種を開始し4-8週間の間隔で3回,追加免疫として3回目の接種から約1年後に1回の計4回接種します.Hibワクチンは4回の接種を受けた人のほぼ100%に抗体(免疫)ができ,高い予防効果が認められています.
- この期間に接種を逃した場合には,以下の通りに接種します.
- 生後7カ月以上12カ月未満で接種開始の場合は,初回免疫を4-8週間の間隔で2回,生後12カ月を過ぎてから追加免疫を1回の計3回接種します.
- 生後12 カ月以上の場合は1回接種します.
- 現在当院では予約無く接種出来るようになりました。
- 当院では1回7000円(税込み)で行っていますが、年齢により接種回数が異なります。
- 子宮頸癌予防ワクチン(サーバリックス)
- メーカーの在庫が不足のため一時中止していましたが、接種再開しました。
- 子宮頸癌は子宮の頸部(入り口)にできる癌で,20-30歳代で急増し,日本では年間約15000人の女性に発症しています.子宮頸癌の原因は発がん性HPVというウイルスです.15種類の発がん性HPVのうち,日本人子宮頸癌患者の約60%からHPV16型と18型の2種類がみつかっています.サーバリックスは,HPV16型と18型の感染を防ぐことができます.サーバリックスの接種を受けても全ての発癌性HPVによる病変が防げるわけではないので,早期発見のために検診は必要です.サーバリックスの接種対象者は10歳以上の女性です.1回目接種の1カ月後,6カ月後にそれぞれ2回目,3回目の接種を行います.3回接種しないと十分な予防効果が得られません.
- 小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)
- 肺炎球菌は,細菌性髄膜炎,菌血症,肺炎,中耳炎などを引き起こします.日本では,毎年200人の子どもが肺炎球菌による髄膜炎にかかり,そのうちの3分の1が死亡するか重い障害が残っています.プレベナーは,肺炎球菌による細菌性髄膜炎や菌血症などの重症感染症を予防するワクチンです.プレベナーの標準的接種スケジュールは,初回免疫として生後2カ月から7カ月になるまでに接種を開始し4週間以上の間隔で3回,追加免疫として生後12カ月以上15カ月になるまでに1回の計4回接種します.この期間に接種を逃した場合には,以下の通りに接種します.生後7カ月以上12カ月未満で接種開始の場合は,初回免疫を4週間以上の間隔で2回,生後12カ月を過ぎてから追加免疫を1回の計3回接種します.生後12 カ月以上24カ月未満の場合は60日間以上の間隔で計2回,生後24カ月以上9歳以下の場合は1回接種します.
- 水痘ワクチン
- 水痘は脳炎を起こすことがあります.1歳を過ぎれば接種を受けられます.水痘ワクチンの抗体獲得率は70-80%程度ですが,接種を受けていればたとえ発症しても数個の水疱の出現のみで治癒します.ワクチン接種をした場合には自然感染に比べて,成人期以後の帯状庖疹の発症率が低減することが知られています.
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)ワクチン
- おたふくかぜは無菌性髄膜炎や難聴など合併症の多い病気です.1歳を過ぎれば接種を受けられます.
- インフルエンザワクチン
- 2009-2010シーズンまでは,Aソ連型(H1N1),A香港型(H3N2),B型の3株が含まれていました.2009年には新型インフルエンザ(H1N1)の発生を受け,単独の新型インフルエンザワクチンの接種が行われました.2010-2011シーズンは,新型(H1N1),A香港型(H3N2),B型の3株に変更になる予定です.毎年10-11月には必ず接種を受けましょう.
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